◆肩口の風対策◆ 
眠っているのに時々むずかるので、ひょっとしてうすら寒いのかもしれないと思い、もう1枚布団をかけ更に頭の周りをバスタオルで囲ったら落ち着いて眠りました。(生後11日目)
まだ暖房が行き届いていなかったその昔、生まれたての赤ちゃんは、このように頭のうえを真綿で囲っていたことを思い出します。
◆衣類・寝具の調整◆ 
先日、訪問先でこんな質問をされました。
「なかなか寝付かないし、すぐに目を覚ましてあまり寝ない」と言う話からどんな風にしているのか伺ったら下記のような答えが返ってきました。
『寝付くまで揺らし続ける時間がいつもも2時間くらいかかるので、何も出来ない』
『布団を掛けても足で蹴飛ばすので、いらないんだなと思って、そんな時は掛けないようにしている』
私たちでも寝入りばな手足が冷えてたら眠れないですし、薄ら寒かったら熟睡できません。
赤ちゃんも同じです。
赤ちゃんはまだ体温調節中枢が未熟なため、周りの温度に左右されます。
暑ければ高体温、寒ければ低体温にすぐなります。
基本的に、衣類の調整は大人より暑い時は1枚少なく、寒い時は1枚多く着せると、だいたいうまくいきます。
因みに、赤ちゃんの背中がベタベタして汗ばんでいたら着せすぎです。
さて、先程のお子さんですが、丁度寝かしつける時だったので、私が自分の子どもにしたようにアドバイスしたら
スーッとうまく寝てくれました。
ママは「信じられない!!」と言ってましたが・・・
アドバイスは次の4つです。
1.おっぱいを飲ませる時、バスタオル、又は毛布でくるむ。
(ただし、飲ませる時に邪魔になるので、お腹側ははずし背中側のみくるむ)
2.おっぱいを飲みながら寝入ってもすぐにふとんに寝せないで、熟睡したのを確認して寝かしつける。
(熟睡すると眉間のところが穏やかになる、ある人がおっしゃるには、熟睡すると舌が上がり、あかんべーの時はまだだそうです。手足がだらんとして全身の力が抜ける。薄目をあけたり、びくっとしたりしている時はまだ無理)
3.おっぱいで寝かしつけるのが一番楽ですが、そうでない時は、先程と同じようにくるんで、赤ちゃんのお腹と胸がママと向き合うように抱き(この体制が赤ちゃんは一番落ち着く)、更に足をママの腕でしっかり包んで揺らしてあげると15分も掛からないで眠ります。
これで眠らない時は眠くないのです。
ただ抱っこをして欲しかっただけですから、無理に寝かせつけようと無駄なエネルギーをつかうことはありませんよ。
4.熟睡したのを確認したら、先程のくるんでいた物を取らず、そのままそーっと足→お尻→背中→頭の順につけて寝かせる。
この時の注意は、手を赤ちゃんの体から離す時、それぞれの部位を自分の手と共に、しっかり布団につけてから、そーっと手のひらを引き抜くのがコツです。
敏感なお子さんは①布団の冷たさ②布団におろす時の振動で目を覚してしまいます。
敏感なお子さんにしないコツは、抜き足差し足、テレビの音の絞りすぎ、ひそひそ話など、音を立てないようにと気を使いすぎないこと。
それぞれのご家庭の音を大切に!
極端に大きな音でない限り、今まで通りにするほうがいいですね。
気を使って小さい音ばかりにしていると、ちょっとした物音に反って敏感になります。
◆赤ちゃんは寝心地がわかる?◆ 
「下に降ろすと泣くのでずっと抱っこで困る」とよく聞きます。いろいろな理由はありますが、その一つに布団が固くて寝ないというのもあると助産師仲間では話しています。
姪っ子の生まれてまだ1ヶ月以内の女の子もそうだと言うので、羽毛の掛け布団を4つに折って寝かせてみました。
『すごく良く寝るよ!』と言う訳で、今は別のふわっとするものに変えているようです。
乳幼児突然死症候群がマスコミをにぎわしてから、業者がより固いベッドを作るようになったとか・・・。
お腹の中でふわふわとしていたのが固い布団ではその違いに赤ちゃんは敏感です。
まだ寝返り前なら、軟らかい布団でも昼間大人の目の届く間は大丈夫です。
汗をかきますからふわっとするものにバスタオルやタオルケットをひいて寝かせるといいですよ。