おっぱいトラブル-2(乳腺炎)

◆乳腺炎◆

又、ここのところ乳腺炎の方が増えています。

やはり引越しや所用で忙しくて、ママが充分休養がとれず、疲れるとなりやすいようです。

肉体的というより精神的な疲れのほうが乳腺は詰まりやすい傾向にあります。

入浴時に1~2分程度、乳首の手入れをして予防して下さい。

 

◆乳腺炎の予防◆

数日の間に2人の方から乳腺炎の依頼がありました。 昨日で、2人とも治り晴れやかな笑顔に戻りました。

Aさんは3日間、Bさんは1日で良くなりましたが、お二人とも赤ちゃんが良く吸ってくれたことが早い回復に繋がったと思います。

とにかく「乳腺炎にならない」ためには、「おっぱいが詰ったら温めたあと、詰った箇所を押しながら赤ちゃんに飲んでもらって」下さい。

お風呂で温まった後、授乳すると詰まりは取れやすいですよ。

 

◆おっぱい詰り(乳管閉塞)◆

ここのところ、乳管閉塞(必ずしもそうではありませんが乳腺炎になる可能性があります)になる方が多いです。

大抵ママが疲れていることが原因と言われています。

おかしいな?と思ったら早いうちに手当てをすると詰りがすぐにとれます。

おっぱいを何らかの方法で温めて(入浴が一番ですがシャワーや蒸しタオルでもよい)赤ちゃんに頻回に吸ってもらうこと。

そして赤ちゃんと一緒にごろごろして身体を休めることで開通することが多いです。

しかし、そうやってもしこりが取れない時は、あまり日にちが過ぎては、その3倍もほぐれるのに時間がかかりますので、できるだけ早く専門家のマッサージを受けたほうが良いですね。

 

◆心身の疲れと乳腺炎◆

「教えてもらった通りにお風呂を0時頃に、長めに入れたらすんなり寝てくれました」

こんなメールが入りました。

昨日、乳腺炎の手当て中に「疲れているんじゃない?」と尋ねたら、「夜、寝なくて毎晩3時、4時と寝るまで外であやしたりしていることが1週間以上続いている」と・・・。

それは大変だ!と言うことで、試しに入浴時間を20時→0時頃にして少し長めに入れ、その後授乳してみたら?ということで、メールは早速実行した結果でした。

それ以外にもう一つ疲れの原因がありました。

今6ヶ月後半です。近いうちに職場復帰のため保育園に預けることになりました。

園から「離乳食の練習をしておくように」と言われたそうです。

それで一生懸命にやり始めたら、赤ちゃんに拒否されてしまいました。

いろいろ手を尽くし悩んだ末、園に相談したら無理しなくてもいいと言われ気が抜けたみたいです。

多分、そんなこんなの疲れがどっと出たのかもしれませんね。

乳腺炎は心身の疲れが誘因となることが多いので、疲れを溜めない(寝不足や過労などは添い乳しながら昼寝で解消できるよう)工夫が必要です。

 

◆乳腺炎の手当てのその後◆

「熱が今朝起きたらもうなくなっていました!高橋さんのマッサージのおかげです!!

でも気を抜かないでおっぱいマッサージと湿布を頑張っています、おっぱいの張りもだいぶ楽になってます。

あの湿布の効果はすごいですね!

少し残っているので冷凍してまた使いたいと思います!

まだおっぱいを動かした時に少し部分的に痛いとこがあるので全体マッサージを続けています。

飲んでもらうのが一番と教わったので『さっきおっぱいあげたのになぁ〜』とか思わず、泣いたり起きたらおっぱいをあげて話しかけてコミュニケーションをとるようにしてます!」

8月5日に乳腺炎の手当てをしたママから7日に上記のメールが届きました。

乳腺炎と基底部癒着による乳房緊満で(パンパンに張って)おっぱいは石のようにがちがち。

2時間以上そ~っとマッサージをしてようやくほぐしました。

その間、授乳の仕方や生後1ヶ月未満の赤ちゃんの生理などいろいろアドバイスしました。

湿布はノニの湿布のことです。

ママは以前このジュースを飲んだこともあり、よく知っていましたが、ジュースの中身については余り知らなかったようで、湿布に使うといった時、信用していなかった(笑い)節がありました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、自然育児を目指している方々はさといもやジャガイモ湿布、あるいはキャベツの葉などを用いて熱に対応しています。

ノニはもともと身体の状態を中庸にもっていき、健康に良いとされています。

ただ熱を取るだけではなく使用したママが、確かな体感を得てるので、私はもっぱらノニ湿布を使用しています。

お陰でこじらすこともなく、ママたちの苦痛の時間が本当に短くてすみますので助かります。

 

◆乳腺炎のあと◆

生後2ヶ月の女の子ですが、大人しい穏やかなお子さんで、乳腺炎後で分泌が少し落ちていますが、癇癪を起こさないで辛抱強く飲んでくれています。

「2日前に乳腺炎になり、しこりがとれない。また生後1週間目に出来た以前のしこりもまだとれない」ということで訪問しました。

ママはガンではないかと心配されていました。

「38℃の高熱がでて、解熱後2日目、後遺症ともいえるしこりなので、残ってしまったしこりはママの免疫力が回復して自然治癒力が戻ってくれば吸収されていきます。経過を見るしかありません」と言うことを説明しました。

ガンのしこりはひきつれて可動しないこと、しこりがかなり硬いこと。

しかも、しこりの輪郭がはっきりしているのですが、いずれも該当しなかったので、そう説明しました。

でも、心配しながら過ごすのだったら、精神衛生上よくありません。

エコーで検査してもらえばすぐに分かりますので受診もお勧めしました。

 

◆乳腺炎◆

また、乳腺炎になってしまいました。前回より軽いのですが、前日のお宮参りで疲れてしまったとか・・・。

赤ちゃんもリズムが崩れたのか、夜寝てくれなくなって睡眠不足もあり、おまけに乳腺炎で痛みと微熱と全身のだるさが更に辛さを倍増している様子。

添い乳しながらママの手当てをしていたら、赤ちゃんは安心したのかぐっすり。

その後も入れて3時間近く寝てくれたそうです。

 

◆初めての乳腺炎◆

今月あと数日で1歳になる男の子のママです。

今まで順調で一度もおっぱいのトラブルはなかった、とショックな様子です。

4月から職場復帰を果たしましたが、最近体調がすぐれなかったとか。

きっと疲れがたまってきたんでしょうね。

昨日昼過ぎからおっぱいが少し痛いな、と違和感を感じていたそうです。

夕方勤務を終えて帰宅した直後に寒気を感じて熱を測ったら既に38.6℃に上がっていて、おっぱいは激痛で触れないくらい急に悪化したので驚いたそうです。

(そうなんです。おっぱいに関しては様子を見てということができないくらい悪化するスピードが早いです)

昨夜、電話があり、取り敢えず手当ての方法をお伝えして、今朝、早めに訪問してきました。

左の下側が赤くなっており、痛みと5~6センチのしこりが2つ。

熱もまだ38.6℃ありました。

マッサージで膿を出しノニの湿布をしてきました。

マッサージ直後に熱は36.7℃に下がってきましたが、まだ、だるいということで夕方、お子さんを保育園に迎えに行くまでひと眠りするとグッとよくなるとお伝えして帰ってきました。

 

◆乳腺炎、その後◆

前回の乳腺炎の方、翌日まだ熱が下がらないと連絡がはいりました。

おかしいな?何故なんだろう。

ほとんどの方は、翌日解熱して、快方に向かうはずなのに・・・。

訪問してもう一度看てみました。

悪化しているようには見えないし、おっぱいの感じは悪くない。

むしろタッチの感じも改善している。

でも解熱しないのは何故?いろいろ尋ねたら、原因は以下の3つでした。

①私が帰宅した後安静に出来なかったこと

②炎症が基底部(肋骨に近いところ)近くの可能性があるため時間がかかる

③しかし一番はノニが無くなってしまったこと

スッキリ治らない、ぶり返したかのようなケースは、この方で二人目です。

共通しているのは乳腺炎の始まりがしこりも熱もなく痛みだけで、その後にしこりや高熱がでるというパターン。

かつて、病院にかかって薬をのんでいたのにも関わらず、悪化してしまった方(二人)を紹介されて看たことがあります。

二人とも、本当に重症でおっぱいはカチカチ、全体は真っ赤に腫れ上がり、一部が紫に変色、乳首は浮腫んでまるで車のタイヤのように固くなっています。

ご本人は苦痛の極みで耐えるのが精一杯な様子をしていました。

あまりのひどさに「え!!」と心の中で絶句してしまいました。

もしも、手もとにノニがなかったら、何とかしてあげたいと思っても、私とて、とても手に負えなかったでしょう。

悪化したものを改善させるのに、それは大変でしたが、持っているすべての知識と技術を投入して手当てした結果、有難いことに14日ほどで元の完全母乳に復帰しました。

多分、あのままでいったら、詰まってしまった乳首から膿の排出は無理です。

入院かまたは通院して切開し、その後傷がふさがるまで毎日、包帯交換(1か月はかかります)をしなければならないでしょう。

しかも、母乳を禁止させられて??片方のみ?・・・・・考えただけでもゾッとします。以前、就職してすぐに外来でそんな方に出会ったことがあります。

今回の方もノニを併用していなかったら、彼女たちが私のところに紹介された時と同じように重症化していた可能性があります。

マッサージして膿を出し、再びノニ湿布をガンガンしたお蔭で、その翌日から快方に向かい、昨日、「赤ちゃんがごくごく飲むようになった」と連絡を頂き、ホッとしました。

ママも「ノニってすごいですね~。本当に辛かったから助かりました」と。

因みに、この方も前記のお二人と同じように受診して病院薬を処方してもらい飲んでいました。

通常、ノニを使わず、処方薬のみの時、乳腺炎が進んでいるときは、炎症を散らすのであまり触らないようにし、キャベツや、ジャガイモあるいはさといもなどで湿布をし、ある程度炎症が治まってからマッサージします。

そのため苦痛の時間が長引きます。

しかし、ノニを湿布できるお蔭で、そんなときにマッサージしても悪化させないばかりか、早く改善できるので安心して使えます。

ノニ(学術名はモリンダシトリフォリア)は内容成分が科学で証明されているので当たり前なのですが・・・。

何よりよいのは、ママの「苦痛を短縮できる」のが、本当にありがたい。

私にとってはノニさまさまです。