◆カップ授乳中◆
生後42日目。ママが陥没乳頭のため、今まで一度も吸えませんでした。
今日から直接吸い付く訓練です。
赤ちゃんがどんな反応をするのかそれぞれ、皆違いますからどきどきします。
乳頭混乱(人工乳首とママの乳首では舌の使い方が違うので赤ちゃんが混乱することを言います)を防ぐため、今日からは哺乳ビンを一切使わないことにします。
代わりにカップとナーシングサプリメンターで授乳訓練することにしました。
思ってた以上に上手にカップで呑むことが出来ました。
一方嫌がりながらもママの乳首にトライするようにもなりました。
そして2日目、直接ママの乳首に上手に吸い付くことが出来ました!!
3日目には完璧な口の形になりましたので、あとは回数をこなして慣れるだけです。
◆シリンジ授乳◆
生後6日目、男のです。
舌を上手に使い10ccをあっという間に飲んでしまいました。
まず口や舌の動かし方の上手なことも驚きでしたが、時々吸う力が強いときは1度に目盛が0.5ccも動き一瞬予想していなかったので二度ビックリ。
カップ授乳も同じく上手に飲めます。
過去、今までに何度も赤ちゃんにカップ授乳を試みましたが、いつも「あえなく諦めざるを得ない結果でした」から、この僕は特別?と思いました。
ところが哺乳瓶授乳を2~3日した後に「あれっ?」と・・・。あることが変化していることに気付きました。
驚くことに、明らかに下手になっているのです。
よく「NICUで未熟児が生まれて初めてカップ授乳をするけれども、上手に吸うことが出来る」と母乳栄養の本に紹介されていますが、それは「真っ新だから上手なのではないのか?」
「哺乳瓶授乳に慣れてしまった赤ちゃんには難しいことなのかもしれない」と思うようになりました。
もしそうなら私は今までの赤ちゃんに謝らなければいけないです。
この赤ちゃんは、ママの乳首が大きくて硬く直接母乳を吸えないので、誰に教わるともなくママが自発的にカップ授乳を始めたのだそうです。
退院日の訪問で、それを伺い驚きました。
何とかしなければと言う母の本能はすごいですね。
それを見て病院が注射筒を支給してくれたのだそうです。
しかし、このママのような「浮腫んで硬い乳首」は通常ほぐれるのには早くても1か月はかかります。
上のお子さんがいるので毎回カップ授乳は無理です。
と言うわけで哺乳瓶を使うことにしましたが、その結果が「あれっと」いう前記の状態です。
しかし、色々試行錯誤しながらも生後1か月頃には直接母乳が吸えるようになり、明日で丁度2か月ですが、今はとても上手にママのおっぱいを吸っています。
◆直接母乳が成功!◆
今日が生後20日目、カンガルーケアとおっぱいケアをママが 一生懸命やった結果でした。
ナーシングサプリメンターを使ってママのおっぱいに吸い付く訓練をしました。
ママのおっぱいとチューブを一緒に吸うとミルクが同時に吸えるところがミソです。
100ml入っていたミルクが順調に減っていきます。
哺乳瓶に慣れてしまった赤ちゃんは、最初の一口で哺乳瓶と同じ量が出ないとおっぱいを嫌がって飲まないため、このナーシングサプリメンターで「ママのおっぱいは出る!」と錯覚させるのです。
まさしく赤ちゃんとの知恵比べです。
やがてナーシングサプリメンターが無くても、ママのおっぱいに吸い付くようになります。(個人差はありますがおっぱいが十分出ていれば1~3日位で)
今まではママのおっぱいを、一瞬吸い付くことはありましたが、ママのおっぱいが、浮腫みで硬くおまけに張っていて、ほぐれるのに20日間ほど時間が掛かってしまったから、きちんと吸えたのは今日が初めてです。
おっぱいが張ってほぐれない辛さは例えようのないほどですが、赤ちゃんのためとは言え、ママは「よく頑張った」と感心します。
ママと赤ちゃんに乾杯!!
◆ナーシングサプリメンター◆
乳汁分泌が少ないということで、生後12日目の女の子のママから依頼がありました。
訪問時すでに出ないおっぱいを嫌がり始めて、母乳+ミルクなので、赤ちゃんは楽なミルクに移行していきそうな気配です。
母乳育児をご希望のためナーシングサプリメンターで補足しながら母乳分泌促進することにしました。
左のおっぱいは直接母乳で何とか間に合いそうなので、右のおっぱいのみナーシングサプリメンターを使うことにしました。
開始してから今日で4日目、母児ともに何とかリズムに乗れそうです。
赤ちゃんの体力を消耗せず、それでもしっかり吸ってもらうため、チューブの太さ、授乳に掛かる時間、ママを疲労させないなど々総合的に判断して対応しなければなりませんから、きめ細かいコミュニケーションが必要です。
何度もメールのやり取りをしながらいい塩梅を探るのですが、これが又見ないと分からないこともあり難しいです。
イヤイヤをする回数が多くなったと言うのです。
おかしいな?と思い翌日見てみたら、おっぱいを捜すしぐさに「探索反射」と言うのがありますが、そのことだったのです。
でも、初めて赤ちゃんを見るママは「イヤイヤ」だと勘違いするのも無理ありません。
今回もやはり1ヶ月以内に手当すると、母乳分泌増量の反応は非常に良いということを実感しました。
◆ナーシングサプリメンターの効果◆
4ヶ月の男の子です。さて今回のご依頼です。
「おっぱいが出なくなって寝ぼけ気味のとき以外は嫌がって飲まなくなった。
でも諦められない。もう一度普通に吸ってもらいたいし、出来る限り長い期間吸わせたい!」
という想いでナーシングサプリメンターなら可能かもしれないと、ご自身で探しました。
そんな中、私の友人の助産師にたどり着き、その友人からの紹介でした。
結果は次のようになりました。
始め少し抵抗しましたが、そのあとすぐに飲んでくれたのです!滞在中3回試みて帰宅しました。その後はママ一人でしなければなりません。
心配でしたが、夜メールが届きました。
なんとチューブだけでなく直接母乳も嫌がらなくなったと。
「あれから左と右の授乳も普通にしてくれて、今この時間で管のものも試して100cc吸ってくれて引き続き寝ています。おっぱいも出てるようです」と・・・。
ひと安心しました。
月齢が高いので、赤ちゃんがチューブを嫌がったら難しいかもしれない、と思っていましたが、一番肝心なママと赤ちゃんの信頼関係はバッチリだったことが加勢して杞憂に終わり嬉しい限りの結果になりました。