◆「卒乳」◆
今日は保健センターの母乳相談の日でした。
卒乳について同じような相談者が3人お見えになりました。
Aさん:11ヶ月の女の子のママ
胃痛のため強い薬を出すので母乳を10日間、飲ませないでと医師に言われて実行中。
離乳食は3回食で食欲もあり、おっぱいは日中は忘れている。
夜寝るときにおっぱいが欲しいのかぐずるのでミルクをあげている。
ただ、母乳のときにはすぐ寝たのに、ミルクを飲んだ後寝かしつけるのに時間がかかるのが気がかり。
でもいいチャンスだから、このまま卒乳したほうがいいのかどうか迷っている。
Bさん:11ヶ月の男の子のママ
Cさん:11ヶ月の男の子のママ
お二人とも現在離乳食が3回食になり食欲もあり順調に離乳が進んでいる。
日中は欲しがらないけれど、夜中だけどうしてもおっぱいを欲しがるので止めさせたい。
さて、皆さんはどう思いますか。
卒乳、あわてないで!!
卒乳について私はこう思います。
母と子が納得したときが、その親子の卒乳時だと。
お子さんの気持ちを置き去りにして一方的におっぱいを止めることは折角築いた信頼関係に水を差すことにもなりかねません。
子どもによっては長い間おっぱいを飲みたがる子もいますが、結局は乳離れします。
早く乳離れしたから良くて、3歳過ぎまで飲んでるからだめだ、と誰が決めたんでしょう?
①母乳育児を続けると子どもに独立心が育たず、依存心が強くなる?
②母乳に栄養がないから止めてミルクにしたほうがよい?
いずれもノーです。
①は安心感があって、しっかりと無条件に愛されていれば、 反対に独立心のある子どもに育つといわれています。
②は栄養的に変わらないといわれており、例えば病気に対する免疫物質は飲ませ続けている限りかなりの量で母乳の中に含まれている研究結果がでています。
《母乳育児》 ラ・レーチェリーグ・インターナショナルより
かつて日本も母乳育児を自然に行っていました。
それがミルク全盛期に母乳育児に対しての知恵が途切れて伝承されなくなりました。(ミルクの役割はありますから、それは又の機会に)
いままたその知恵を再構築しているのが現代です。
周りに振り回されず、ご自分のお子さんの心の成長に合わせて卒乳してくださいね。
因みに、ユニセフやWHOでは
『おっぱいは2歳以上飲ませましょう』
と言っています。
さて、下記の答えはもうお分かりですね。
夜のおっぱいは、お子さんにとって精神安定剤なのです。
おっぱいもそれにあわせた分泌量になっていきますから心配しなくても大丈夫。
それよりお子さんにいつまで飲むの?と聞いてみてください。
「いついつまで!」と自分で決めてそれ以後飲まなくなったという話をよく聞きます。
私の知人から直接聞いた話です。
知人の男の子は保育園から帰ってくるなり、「ぱいぱい!ぱいぱい!」と毎日のようにせがんでいたそうです。
ある日ママが聞いたそうです。
「ね~。いつまで飲むの」そしたら「ちょき」をだしたのでママが『2歳?』と聞いたら『うん!』とこっくり。
誕生日からすぐではなかったようですが、ある日哺乳瓶をもってママのところにやってきてこう言いました。
『○○ね、今日からこれで大きくなるから、もうぱいぱいいいよ』
それっきりおっぱいを飲まなくなったそうです。
これが本当の卒乳だと思いませんか。
◆自然卒乳◆
最近、自然卒乳をしたいというママからこんなメールが届きました。
入園前に「自然卒乳を希望している」と話をしていたのにも拘わらず、ベテランと思える40代の担任の先生から強く「断乳」を勧められ、顔をあわせるたび何度も言われるので、会うのが辛くて胃痛もあり登園拒否したいくらいと・・・。
お迎えに行った時保育所でおっぱいをあげるのが気に入らないらしく、その先生曰く
「時間を決めて、夕飯の時間まで我慢させたほうがいいですよ。そうすることで断乳できますから」
「欲しがるときにあげずに我慢させることで、普通になるかわがままになるかが決まる」
「ごねた時にわがままを通すことになるので、○○が今後大きくなった時に困ることになるからあげないほうがいいです」
「保育士何十年の経験から言わせてもらうと」・・・などなど
~~~~~~ 中略 ~~~~~~
その先生の言うようには断乳するつもりは無いけれど、子どもの性格形成に係わることだといわれると気になってしまって・・・・というご相談です。
皆さんどう思いますか?
因みに今は断乳とはいわず卒乳といわれてます。
◆母子の関係◆
結論から言うと「この保育士さんの通りにしなくて良い」です。
この保育士さんの意見は、一見理にかなっているかのような言い方ですが、本当でしょうか。
「母乳育児の上限の科学的データはいまだにありません」ですから子どもによって1才前後でさっさと卒乳するお子さんもいますし、逆に3歳過ぎても飲んでるお子さんもいます。
それぞれなのです。
早いから良くて遅いから悪いなんて誰が決めるのでしょう。
授乳間隔や授乳にかかる時間も、そしていつ卒乳するのかも、主導権は子どもにあるのです。
上記に書きましたように、「母乳育児の上限についての科学的データがない」ということは、その反対に飲ませていたから悪くなったという比較もできないということです。
とかく授乳に関して欲しがったらあげるという原則を忘れ、大人側が主導権を握って決めるために赤ちゃんとタイミングが合わなくて、ストレスを抱えている傾向にあります
赤ちゃんに聞くのが一番確かです。
抱っこしておっぱいを飲むという行為は赤ちゃんがお母さんを信頼して、母子関係、人間関係の基本を形成していく手段であり、その後の人間形成の基礎を形作るということは良く知られています。
それゆえ、ある日納得しないまま突然拒絶されたら、急な心変わりに悲嘆に暮れ、3日3晩泣き明かし、そして諦めるのです。
恋人に突然の別れを告げられたらどうでしょう? 母子は一体ですから「恋人以上に濃密な関係」だといわれています。
今読んでいる本の中にこんな一文があります。
『 子宮外に出た人の子は、母との出会いによって「人の情け」を学び取ってるのです。
スキンシップの原型は授乳という粘膜のふれあいによってつくられ、人間と人間の信頼関係をつくる基礎になります。粘膜のふれあいは、そう簡単ではなく、赤ちゃんの時、恋人同士、夫婦の間などに限られますが、いちばんスキンシップが充分に行われる時期は、出生直後から赤ちゃんがハイハイする時期までです。
≪おっぱいと抱っこ≫ 竹中京子より 』
自分が優しく接してもらった子どもはやはり優しく人に接することができます。
卒乳に関しては親子が納得してバイバイできるときが一番だと私は考えています。
そのほうが親子でストレスがありません。折角今まで築いてきた親子の信頼関係をぶち壊すようなことはしなくていいのではないでしょうか?
さてその上で私のしたアドバイスは明日にします。
◆アドバイス◆
お子さんは1歳半の女の子、発育がよく3歳にまちがわれるそうです。まだおっぱい大好きっこさんです。
因みに母乳は1歳すぎても栄養価は代わらないというデータがありますし、ユニセフやWHOでは「2歳以上飲ませましょう」といっています。
『 離乳食は6ヶ月からスタートさせ、2回食、3回食に・・・・というのが一般的と思われていますが、これはミルク授乳の考え方なのです。母乳っ子には必ずしもあてはまりません。
「ミルクの子は異種たんぱくである牛の乳を過剰にとりすぎるので、早めにほかの食べ物を補ってバランスを取る必要があり、早期離乳食をすすめなくてはならない事情がある」のです。
しかし、母乳っ子は人間にとっての完全なたんぱく質、炭水化物、ミネラルなどを母乳から取り込むことができますので、卒乳するまではそれほど離乳食を食べない傾向にあります。
≪おっぱいとだっこ≫より 』
この保育士さんとの話し合いは難しそうですから、彼女とお子さんがストレスをためない方法を考えてみました。
最近は「お迎えに行った時、先生との会話をさけるのと授乳のために、急いで支度をして再び職場に戻り、そこで授乳してた」となんとも涙ぐましい努力です。
さて以上のことを踏まえて、彼女にした私のアドバイスです。
①「朝、お子さんに「今日からおっぱいはおうちに帰ってから飲もうね」と話し、お迎えに行った時、欲しがったら「お家で飲むんだったよね」と話しかけながら、頬ずりやしっかり抱きしめてあげる。
これは1日母と離れていた不安を、おっぱい飲むことで解消したいというけなげな気持ちを満足させるためです。
そして約束どおり帰宅したらすぐにおっぱいをあげる。
これもママとの信頼関係なので、期待通り約束を守ってくれると分かれば待てるようになります。
②他の信頼のできる保育士さんに相談して対策を練るか、この保育士さんに再度卒乳を勧められた時に、言えそうなら「最近は長く飲ませてもいい、という意見を持つ専門家の方が増えてきているようです。
私も○○と私にとってこの方法が合っていると思います」という意思表示をする。
③一人で悩まないためにも母乳育児をしている他のママと情報交換をする。
④母子の信頼関係についての本と必要な箇所のコピーの紹介
○「抱かれる子どもはよい子にそだつ」医学博士 石田勝正 PHP文庫
○「おっぱいと抱っこ」竹中恭子(横浜母乳110番)相談員監修 山西みな子、梅田馨、堀内勁
○「おっぱいだより集」-はげましあって 楽しい母乳育児ー母乳育児サークル編 メディカ出版
①に関してはすぐに効果がありました。
「登園前に話したら分かってくれたようで、おむかえに行ってすぐにおっぱいをあげなくても、待っていてくれるようになりました」とメールが届きました。
◆卒乳のたより 1◆
10月15日2歳3ヶ月(男児)で無事卒乳できました。と下記の内容のお手紙をいただきました。
「 周りがどんどん1歳を境に卒乳する中、悩みましたが、無理やり止めることをせずに、つづけてよかったです。
少しずつ卒乳に向け、『おっぱいは赤ちゃんが飲むんだよ。○○はもう少ししたらおっぱいはおしまいだよ。だけど、おっぱいよりもっと美味しいものや楽しいことがこれからまっているんだよ』などと、分からなくてもいいから語っていました。
そしたら、『お父さんとネンネしてみる』というのをきっかけに泣くこともぐずることもなく、母子共にストレス無くすんなり卒乳できました。
やったね!!私の理想としている卒乳です。
よく「3日間泣かせれば大丈夫」、「おっぱいに唐辛子をつけたり」、「おっぱいにへのへのもへ字の絵を描いたり」しているのをききます。
いずれもこれまで築いてきた親子の信頼関係に水を注しかねないと思っていますが、こればかりは後になってみないと判りません。
しかし、母乳はせいぜい3歳くらいまでです。
それ以上飲んでいるお子さんはいませんね。お子さんにとったら、3度の食事がとれるようになったあとの母乳は精神安定剤なのです。
お子さんが、何らかの意思表示で抵抗されるうちは、お母さんの事情もあるでしょうが、できる限りお子さんの心を大切に、と思ってしまいます。
◆卒乳のたより 2◆
ある1歳半(男児)のお子さんは保育園から帰ると、毎日のように自宅の玄関のドアを閉めるなり「ぱいぱい!ぱいぱい!」とおっぱいをせがんでいました。
ある日ママが「ね~、何時まで飲むの?」と聞いたそうです。
そしたら指でVの字を示したので「2歳まで?」と聞いたら「うんっ!」とこっくりしました。
やがて2歳の誕生日に「2歳だよ。おっぱいおしまいだね!」といったら聞こえないフリをしたので、やっぱり無理かと思い、それ以上言いませんでした。
数週間たったある日、哺乳瓶片手にママの所に来てこう言いました。
「○○ね!、今日からこれで大きくなるからおっぱいもういいよ!」それきり飲まなかったそうです。
嘘のようですがこれも私の友人のお子さんの話です。
◆卒乳のたより 3◆
もう一人、1歳半の男児の話。
そろそろ職場復帰を考えて、ある日お風呂に入っている時に「おっぱい止めようね」とかなりしつっこく言ったそうです。
そしたら「お風呂から出ない」と泣いてストライキをしました。
ご主人となだめたりすかしたりいろいろ手を尽くしましたが、1時間余泣き続け、頑としてお風呂から出ようとせず、
大変だったそうです。
ママもこれに懲りて、しばらく何も言わずにいたそうですが、しばらく経ったある日、おそるおそる「おっぱい止めようね」といったところ「ウン!」とすんなり返事が帰ってきてあっさり卒乳ができたそうです。
これらの3ヶースを見ると、卒乳のタイミングの決定権を最終的に子どもにあずけたということが、うまくいった理由ではないでしょうか。
日ごろ、授乳が上手く言っている母子を見てると、「おっぱいを飲むタイミングも飲むのを止めるタイミングも、生まれたての頃から、ごく自然に全て赤ちゃんに決めさせていて無理をしていない」ですね。
卒乳もそうでありたいという願いをこめて、ここにご紹介しました。
◆卒乳について◆
今子供は1歳6ヶ月になりましたが、まだ一日に二回くらい授乳しております。
日中は保育園で問題なく過ごしております。ご飯は食べますので、母乳の量はたいしたことはないと思います。
周りにきくとそろそろ断乳した方が良いと言われます。
断乳は早速するべきなのでしょうか?
昨年の『ぴーあんどぴー』の方から、こんなメールが入りました。
私のご返事は以下の通りです。
お尋ねの答えは「母子の両方が納得して止めようと決めたとき」が卒乳です。
つまり卒乳時期はみんな違うということ。
1歳が過ぎるとお母さんがソワソワするのは周りからのプレッシャーとお母さんの一方的な都合、またある母乳育児の流派の影響、何故かわからないけれど、早く卒乳しなければいけない、と思い込んでいること等々が主な理由です。
ユニセフやWHOは2歳過ぎまで母乳を飲ませなさい、と提言してます。
これは栄養状態があまりよくない後進国のことが考慮されているということもありますが、しかし世界の流れはそのように動いています。
現時点での「お子さんのおっぱい」は身体を作るというよりは、不安や恐れを感じたときの精神安定剤の役割をしていると言っても過言ではありません。
特に日中、お母さんと離れて思い通りにいかない欲求不満を小さな胸に抱いて帰り、それを、おっぱいを飲むことで解消しているのです。
おっぱいはそれだけの力があるんですよ。
卒乳は「3日間泣かせれば大丈夫」と乱暴なことをいう人もいます。そのようにした場合、代償行為を求めます。
例えば指しゃぶりしたり、イライラして怒りっぽくなったり、ぐずぐずと泣いて不機嫌になったり、乱暴になったり、逆に甘えてべたべたとくっついて離れないなど・・・、そしていつまでも未練が残ります。
母子間は恋人以上の関係と言われていますから、子供にとっては大失恋したことと同じですよね。
まぁ何れ諦めるでしょうが、折角出来上がった母子の信頼関係を、お子さんが納得しないまま無理矢理力ずくで壊すことないと思います。
『ぴーあんどぴー』の成功された方の話です(いずれも2歳前後です)
1.「おっぱいいつまで飲むの?」と聞くとVサインで「2才!」と表現したお子さん。お誕生日に「今日からおっぱいはやめるんだよね!」と確認したら、無視したそうです。
それから、しばらくして「ぼくね!今日からこれで大きくなる!」と 何故か哺乳瓶をもってきて言い、その日からぴったり飲まなくなったそうです。
2.次のお子さんは「おっぱい止めようね?」と言ったとき、一度はものすごく泣いて抵抗したそうですが、それからしばらくしてまたプッシュしたら「うん!!」とあっさり。
3.もう一人は、毎晩「おっぱいは赤ちゃんが飲むものだよ、やめるとウ~ンと良いことや美味しいものがたくさんたべられるよ」と言い続けたらある日突然「今日はお父さんと寝る」と言ってそれきり飲まなくなったそうです。
これらの成功例はいずれもお子さんに決定権をあずけたということです。
前述した母乳育児のある流派は、それこそ授乳期間中、厳しい玄米菜食に制限して美味しいおっぱいを出すことの努力をしています。
その結果、母子間の信頼関係が自然に出来上がり、お母さんが決めた卒乳の日に子供も「卒乳の儀式」としてすんなり受け入れ泣くこともなく機嫌よく卒乳ができるそうですよ。
つまり子供との信頼関係が十分出来上がっていると卒乳の日をいつにするかは親が決めようが、子供に決めさせようがすんなり成功できるということです。
古来日本では一律ではなく、「子供がもういい!」と決めて、いつの間にか卒乳していったようです。
ですから小学生まで飲んでいたという話もあります。
今でも3~4歳まで、次に生まれたお子さんと一緒に飲んでるお子さんもいますよ。
以上を参考に周りに流されることなく***さん親子のやり方でして下さい。
ちなみに、今は「断乳」ではなく「卒乳」といいます。母子手帳からも消えているはずですが・・・。
◆卒乳のしかた◆
一昨日、姪が卒乳のあとのおっぱいの手入れにやってきました。
その時に聞いた「2歳5か月女の子の卒乳物語」です。
ある日、おばあちゃんと銭湯に行きました。おばあちゃんはささやきました。
「おっぱい止めたらピンクのドレスを買ってあげるんだけどなぁ~」と・・・。
効きました!! 願望には勝てない(笑) 彼女は今、ピンクのドレスが何より好きです。
おばあちゃんはそれを切り札に使いました。
それからは「○○ね!おねえちゃんだからおっぱいをやめたんだよ!」と、家でも保育園に行っても周りに言ってるそうです。
「まるで自分に言い聞かせているようだ」と保母さん。
でも納得半分、未練半分のため、時々「おっぱいちょっと見せて!」と言って「あ・く・しゅ!」と乳首をつまんでバイバイしたり、夜中に目覚めて食べものを欲しがったり、怒りっぽくなってすぐ泣いたり・・・。
しかし、表情は明るく時々ちらちらと不満顔がのぞくくらいで全体的にはあまり深刻な心のダメージは受けていないようにみえました。
本人から時々、おっいぱ止めるという言葉は出ていたようですから、そのタイミングだったのかので、少し無理があったかな~という気がしないでもないのですが・・・。
姪は本人の抵抗が強いこともあって、今までなかなか卒乳にふんぎれなかったようですが、今回、動機はどうであれ、本人が決めたことなので少々胸が痛むけれど、その気持ちを尊重しようと決心したといってました。
これは卒乳して1週間後、手当てをしているときに聞いた話ですが、こんな卒乳もあるという例です。参考にしていただければ・・・。
◆卒乳後の手当て◆
ここのところ卒乳後の手当てを依頼される方が増えてきました。
「 卒乳後の乳汁が乳房内にうっ滞したまま放置して、幾月も幾年も経ると、乳房内にしこりとなり、体動時や月経時、更年期のころに痛んだり違和感を感じることがある。
もし続けて妊娠すると、次の子がそのまずい母乳を飲まされることになり、初期嘔吐や黄疸の原因になることがあります 」
≪母乳で育てるコツ≫ 山西みな子著より
ということが認知されてきたのでしょうか?
昨日も卒乳して14日目の方のところに行ってきました。
ほとんど分泌は止まっていますが、まだ黄色の乳汁でしたので、これが、だんだん粘調性のべっ甲色から透明に変化し、すべて出し切ったら終わりです。
ただ、卒乳後すべての人に手当てが必要かどうかは見てみないとわかりません。
卒乳後、一度助産師に相談されるとよいでしょう。
◆卒乳◆
以前より卒乳の相談や手当てのご依頼が多くなってきました。最近3人ほど手当てしました。
赤ちゃんが夜だけしか吸わないとママのオッパイは休止モードに入ってますので、お子さんが納得してさえくれれば、母子とも無理なく自然に卒乳できます。
手当ても様子見ながら数回で終わります。
しかし、母乳の生産体勢が盛んなときはかなりママの身体に負担がかかります。
それは丁度アクセル吹かして走っている車に急ブレーキを掛けるのと同じことです。
お二人やむを得ない事情でしたが、張り返しなどがありかなり大変でした。
昔はオッパイは飲み終わったあと手当てしないことが多かったのですが(現在とは事情が違い3〜4才までは当たり前、小学校2〜3年でも飲んでた強者もいたくらいですから、それが自然の手当てになっていたのです)
しかし、何故か卒乳の基準が1才(?)と巷で言われる現在、人によっては乳汁が自然に吸収出来ないで残る可能性があります。
そのため手当ては必要と言うことが認識されてきたのでしょうか。
手当ての必要性は次のような理由からです。
①残った不味いオッパイを次のお子さんが最初に飲むことになり初期嘔吐や黄疸の原因なる
②そのまま残った場合肩こりや頭痛の原因になることもある
③月経時や更年期にしこりとなり痛むことがある