◆直接母乳が成功!◆
今日が生後20日目、カンガルーケアとおっぱいケアをママ が 一生懸命 やった結果、赤ちゃんの警戒心が薄れ、その後のひと工夫で直接母乳が成功しました。
ナーシングサプリメンターを使いました。
ママのおっぱいとナーシングサプリメンターのチューブを一緒に吸うと母乳とミルクが同時に吸えるところがミソです。
100ml入っていたミル クが順調に減りました。
哺乳瓶 に慣れてしまった赤ちゃんは、最初の一口で哺乳瓶 と同じ量が出ないとおっぱいを嫌がって 飲まないため、このナーシングサプリメンターで錯覚させるのです。
まさしく赤ちゃんとの知恵比べなんですよ。
やがてナーシングサプリメンターが無くてもママのおっぱいに吸い付くようになります。(個人差はありますがママのおっぱいが十分出ていると1~3日位です。でもママのおっぱいが少ないと母乳が足りるほど出るまでは使い続けることになります)
今まではママ のおっぱいを、一瞬吸い付くことはありましたが、ママのおっぱいが硬く張ってほぐれるのに20日間ほど掛かってしまいまいましたので、しっかりと吸えた のは今日が初めてです。
おっぱいが張ってほぐれない辛さは例えようのないほどですが、赤ちゃんのためとは言え、ママはよく頑張った と感心します。
ママと赤ちゃんに乾杯 !
◆母乳量をもっと増やしたい!◆
「母乳分泌量を増やしたい」 というご依頼で、今月はじめから関わっている方が今日で終わり になりました。
母乳を出すコツは
①赤ちゃん に頻回に吸ってもらう こと(これが一番です)
1回の授乳時間はさほど問題でなく、回数が多い程よいといえます。
母乳分泌を増やしたい 場合には、少なくとも1日に10回以上 が必要だと言われています。
赤ちゃんが乳首に吸い付くたびに刺激 が脳下垂体に伝わりプロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌されます。
(プロラクチンは母乳を作る働き、お母さんの心 に母性を作り上げるホルモンです。オキシトシンは乳腺の周りの小さな筋肉を収縮させ射乳を起こしたり、子宮を収縮させるホルモンです。別名、幸せホルモン、抱擁ホルモン、愛情ホルモンなどと呼ばれ、ストレスを緩和し幸せな気分をもたらすとも言われています)
②正しい抱き方と赤ちゃん に効果的な吸い付き方をしてもらうこと
③ママ が心身ともに疲れをためないで、リラックス していること
④それでも分泌不足であれば、手当て が必要になります。
以上を実行していただいて、今日で19日目ですが、分泌量は確実に増えて きました。朝など片方のみで満足 して眠って しまうとか。
しかし、まだ夕方は足りないらしく、1~2回ほど60~80ccミルクを追加しているそうです。
通常、分泌量が安定するまでに、手当て後1ヶ月くらい 掛かかりますが、「あと1週間もすれば完全母乳になる」と予想 できそうな分泌量になってきました。
◆母乳をあげたい!!◆
病院 で出産して退院後2日目の方から、SOS。 「おっぱいが吸わせられないので来て欲しい」
「仮性陥没乳頭で浮腫んでいるために、乳首はゴムのように硬くて大きいため」柔らかくするのも時間が掛かりそう。
加えて痛み が強く触るのも気の毒なくらい、形も吸い付くには難しいタイプ。
でもおっぱいは時間がくると張ってきて、これもご本人にとっては苦痛。
二重三重に辛さが増している様子。
う~ん、これは難問。
でも何とか吸える様にしたいと、それから知っている限りの全ての手当てを駆使 したところ、(ノニジュースも活用しました!)ようやく10日目にしっかり吸い付くことができました。 (それまでは吸い付いてもすぐに離してしまう状態)
普通、おっぱいは産まれたらすぐに吸わせる事ができると思っていますよね。
実際そうなのですが、この方のように乳首にトラブルを抱えると母乳を吸わせることが、なかなか出来ないのです。
今回は魔法使いのようにあっという間に解決できないかしらとつくづく思いました。
でも、お母さんが努力をしてくれたお陰と、赤ちゃんが諦めずに何度も吸い付いてくれたことが成功した大きな要因かも。
赤ちゃん に感謝!!
◆嬉しいお知らせ!!◆
2~3日前にこんなお便り を頂きました。
「今日でミルク を足さずに6日目です。多分もう大丈夫だと思います。
娘 は、授乳中暴れることもなくなりました。
満足すると自分から乳首を離し機嫌もよくなります 。
授乳時間も15分くらいです。
ついに6ヶ月 でここまできました。 !!」
「ママ の顔を見ない!」と決めていたお子さんが、生後2ヶ月目で始めて直接授乳ができるようになった直後、ママの顔をジーッと見つめ、次の瞬間ニコーッと満面の笑みを浮かべてママを感動の涙であふれさせたお子さん を覚えていますか?
2ヶ月前から、今度はおっぱいが足りなくなって 授乳中唸ったり、体を動かして落ち着いて飲まなくなりました。
そこで、分泌の良くなるように、おっぱいの手当てを開始しました。
1ヶ月前にここまで来れば、後は徐々に量が増えるというところまでこぎつけましたが、その後上記の状態になるまでに更に1ヶ月を費やしたということです。
私もママと同じで、良くぞここまで辛抱して頑張った と考え深いものがあります。
ママもお子さんも「よくがんばったね 」と褒めてあげたいと思います。
そして、忘れてはならないのが、温かく見守ったご主人の存在です。
初めてお伺いしたとき、本当に熱心に赤ちゃんに関わっていましたから・・・
「おっぱいは手入れをすれば必ず出るようになる 」と確信した3人目の例です。この方はお子さんが満足するまで2ヶ月掛かりましたが今までの方は手当てを開始して平均1ヶ月くらいです。
◆完全母乳になりました!! (生後65日目)◆
生後16日目のお電話で「母乳育児をしているが、よく泣く。間隔があかない。
特に夜中5時間位くわえ続ける。母乳が足りないのかと母乳+ミルク40ml追加すると吐いてしまう」1ヶ月半前のことです。
ママの悩みは頻回授乳の苦痛ではなく「母乳不足なのか?」 から始まり「母親としての自信が揺らいでいる こと」でした。
そのストレスで一時母乳分泌が落ち、体重が1週間程1日2gしか増えませんでしたが、私のアドバイス以上の頑張りで、1ヶ月未満で完全母乳になりました 。
◆ママからの便りです◆
98日目の男の子、ママの努力が効を奏して約1ヶ月のハイスピードでほぼ完全母乳になったお子さんです。
下記のお便りが嬉しくて早速会いに言ってきました。
「3時間以上あいた時は私のおっぱいが張るので、お互いに「飲んだー、飲ませたー!」と言う感覚が持てるようになりました。
そういう時は、機嫌よく一人で遊んでくれたりするので、家事ができて助かります。
夜は四時間くらいまとまって寝てくれるので、起きた時に溜まったおっぱいをググッと飲めば、もう一回4時間くらい寝てくれると言う感じで、私も随分寝させてもらえるようになってきました。・・・
◆母乳育児◆
ここのところ乳汁分泌促進 の依頼が続きました。
生後 19日目、1ヶ月目、2ヶ月後半、3ヶ月の4名の方々です。
やはり生後日数が若いほど分泌良好になるまでに掛かる時間 が短い ですね。
19日目 の方と1ヶ月 の方は抱き方と咥えさせるタイミング をお教えしただけで、日に日に乳汁分泌量が増え 、1ヶ月掛からずに二人ともほとんど完全母乳 になりました。
しかし、生後2ヶ月を過ぎると時間 がかかります。
その理由は二つ。
①目が見えるようになり同時に知恵がついてきてママの乳首から吸う努力 より、簡単に吸える哺乳瓶 に気持ちが傾くことが多いこと。
それを再びママの方に振り向かせるのは一苦労 です。
②乳汁分泌促進の努力 はひとえに「ママの強い意思」にかかっていますが日常の雑事や慣れない育児 をやりながらだと、どうしても集中できないことがあります。
しかし、休み休みではなかなか効果が上がりません。
私が毎日手当て出来れば問題は無いのですが、諸事情で 難しい 状況です。
ですからおっぱいの出がよくないなぁ、と思ったら1ヶ月以内に集中して 手当てすることをお勧めします。
そのほうが努力の効果を早く実感 できますよ。
◆母乳育児◆
「白斑」の手当てのご依頼でいってきました。
6ヶ月の女の子 です。
生後2ヶ月で保育園の抽選に当たり、予定より早く保育園デビュー をされたとか。
それでも、母乳育児 をずっと続けています。
日中搾乳して母乳パックにとり、それを保育園に持参してほとんど母乳で賄っているそうですが、えらいですね~。
でも夕方帰ると、すぐオッパイを欲しがって泣く と言ってました。
それは赤ちゃんにしたら当たり前のことです。
以前伺った話ですが、同僚のお子さんも、家 の玄関に入るなり「パイパイ! パイパイ!」とせがんだそうです。
このお子さんは、結局2才半まで母乳を飲みました(笑)
6ヶ月ではまだまだお母さんに「くっついていたい」時期です。お腹が空いたのもありますが、1日お母さんと離れていたことで「心が空いた!」と言ってることを分かってあげて欲しい、とママに余計なことを言ってしまいました。
「空いた心」を満たすのは簡単なことです。
先生たちへの挨拶より先に、まず赤ちゃんの名前を呼びながら目と目を合わせてお話すればいいだけ。
お子さんがママを見てニコッと笑ったらOKです。
このコミュニケーションは3分掛かりません。
もちろん母子のコミュニケーションの最初は、母乳の場合は、まず「おっぱい」です。
ミルクの方は目を見て話しかけながら、ぎゅーっと抱きしめ「1日頑張ったお子さんに感謝やねぎらい」の言葉をかけて愛情を示してあげてください。
― 話しかけて、抱きしめて、ほお擦りをして ―
お腹も心も満たされれば、意味もなく泣くことはあまりないですよ。