授乳と赤ちゃん

◆おっぱい欲しいのサイン◆ 

おっぱいを「泣いたらあげる」というのは赤ちゃんにとって遅いのです。

赤ちゃんが怒って文句を言いながらおっぱいを飲んでいることありませんか?

毎回「泣かないとくれない」が続くと段々切れた泣き方になって、焦った経験ありませんか?

丁度良い時にあげるとお互いに落ち着いて授乳ができますよ。

早期のサインといって丁度良いタイミングは以下の通りです。

* 身体をもぞもぞと動かす

* 手や足を握りしめる

* 手を口に持ってくる

* 探索反射(赤ちゃんの頬に触れたりつついたりすると刺激のほうを向くこと)を示す

* 軽く(又は激しくおっぱいを吸うように口をうごかす

* 舌を出したり引っ込めたり

* クーとかハーというような柔らかい声をだす

 

◆おっぱいでご機嫌とり◆ 

昨日、助産師の集まりがありました。

現在2歳のお子さんを持っている方が2名それぞれ子連れで参加されていましたが、お二人ともまだ授乳中。

そこでの話題の一つにこんなことが上がりました。

「お母さんたちは母乳はお腹が空いたときにしかあげてはいけないと思っているみたいだけど、ぐずったらおっぱい吸わせると機嫌が直って楽よね~」

「そうそう!」授乳期を過ぎた他のメンバーがうなずいていました。

母乳育児中のお母さん、先輩ママたちはこんな工夫をしてストレスを溜めないように赤ちゃんとお付き合いしてますよ。

 

◆生後2週間の男児◆ 

ママから『おっぱいを飲んでも寝ないので足りているかどうか心配』と依頼がありました。

もともとこの時期は頻回授乳が当たり前で、母乳だけの場合は2時間間隔があけば上等なのです。

おっぱいはとても良く出ていて優秀です。

原因は

①ゲップが何回にも分けて出るので、落ち着いて眠れないのと、

②飲みすぎて苦しいというのもあるかもしれない。それと一番大きいのは

③ママにくっついていたいタイプのお子さんのようなので、それぞれ対策をお伝えしました。

初めてのお子さんで慣れないうちはどうしてもいろんな情報に我が子を当てはめようとしますので、それがママのストレスになってしまいます。

いつもママには「おっぱいを飲みたいのも、止めるのも全部赤ちゃんに決めさせると授乳が楽になりますよ」とお伝えしています。

今日のママにもそうお伝えしました。

 

◆乳首を噛む!◆ 

先日、「10ヶ月の男の子のママから電話で乳首を噛むので血だらけになりどうしたらいいか」と相談がありました。

ママ友に相談したら「鼻をつまむといいよ」言われたので毎回つまんでいたら益々強く噛んで泣きそうになったそうです。

いろいろ調べたところ、歯の生え始めで歯茎がむずむずするときにかむようです。

姪っ子にきいたら、やはり1ヶ月近く血だらけになりながらも体位を変えたり、「痛いからやめて!」と言いながら飲ませつづけていたら痛くないように飲んでくれるようになったそうです。

いずれにしても原因は歯茎のむずむずが一番です。加えておっぱいが美味しくないときにも噛むらしいと言うことになりました。

姪っ子は友人にも聞いてくれて、カレーやにんにく、チョコを食べたときに噛まれたというので、早速知らせたところひどく噛まれた日は本格的インドカレーを食べたと言うことでした。

歯固めを使ったらどうかと言うアドバイスをしましたが、1週間後にはそんなに噛まなくなったという返事がかえってきました。

 

◆母と子が二人で「気」を合わせたら◆ 

ママとお話しています。

「ここ数日急に発育したみたいです」とママが仰る通り、本当にしっかりママに向かって口を尖らせ動かしながら何か言ってるような仕草をします。

きっとママがおっぱいを気の済むままに飲ませてくれるから大満足で上機嫌なのだと思います。

その秘訣は

ママが授乳時間を決めず赤ちゃんの欲しがる時間に欲しがるままあげてたら1回の授乳を「吸っては眠り、また起きて吸っては眠りを3回くらい繰り返すと満足することに気がついた」ことにあります。

その方がお互いストレスがたまらないため上機嫌の笑顔になったというわけです。

この時期に頻回授乳することで、赤ちゃんの飲む量とママのおっぱいの生産量(需要と供給のバランス)が早くピッタリ合うようになります。

そうするとママのおっぱいはむやみに張らず普段はふわふわしていて、赤ちゃんが吸い付くと、にわかに生産稼働するようになります。

ここまで来ると母乳育児も揺るがないものになります。 おっぱいって活きてると感じることの一つです。

 

◆母乳のちから◆ 

この4月にご主人の転勤で関西に引越したママから、8ヶ月になりましたと、その後の様子が届きました。

引越ししてすぐに39℃の熱を出したらしいのですが、以下はその時の様子です。

「調子が悪いときは、喉が渇くのか1日中ぐずぐず言って、オッパイを飲んでいたような感じでした。でも1日で解

熱し、今はすっかり元気です」・・・と

母乳っ子は丈夫ですし、何より病気になってもひどくならず回復も早いですね。

離乳食は受け付けなくても母乳だけは飲めるので、脱水になりにくいです。

「オッパイって本当に病気の時は楽よ~」とあるママが言ってました。

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