育児とは

◆育児とは◆ 

私たちは育児という言葉を普通に使っていますが、それから連想することは飲み物や食べ物を与え、排泄の世話をし、病気の予防・治療をすることです。

しかしそれだけでは、動物の飼育と何らかわりません。

では人にはこのほかになにが必要でしょうか?

本の中にこの文章を見つけました。

『育児とはこころで生きる人間を育てること』
(抱かれる子どもはよい子に育つ 石田勝正著より)

 

母乳、母乳というのも、母子の絆を大切にし、心を育てるためですね。

でも近頃それが一人歩きし、母乳が出ないと母親失格かのように、お母さんが落ち込んでしまうことがあるようです。

母乳に勝るものはありませんが、どうしてもミルクを足さなくてはならない人もいますからそれは仕方がありません。

混合でも、ミルクでも要は、赤ちゃんを慈しむ心があればいいのです。

 

◆子は親の鏡◆ 

子は親の鏡

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込じあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にならない

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

 

今読んでいる本の巻頭に上記の詩が書いてありました。

「子どもが育つ魔法の言葉」  ドロシー・ロー・ノルト著  レイチャル・ハリス著 (PHP) 石井千春=訳1954年南カリフォルニアの新聞に連載したものだそうです。

 

当時の親御さんの悩みに答えたいと思って、どんな親になったらいいのか、その答えをこの詩に託したと書いてます。

昔も今も変わらないということですね。

 

◆子育て四訓◆ 

友人の助産師がブログで 好きな言葉として下記の文章を挙げていました。

なるほどと感心したので転載しました。

 

子育て四訓

一、乳児はしっかり肌を離すな

一、幼児は肌を離せ 手を離すな

一、少年は手を離せ 目を離すな

一、青年は目を離せ 心を離すな

「日本時事評論」保管庫によると、平成13年元旦号に掲載されたと言う事です。

 

出展は別ですが、作者は“市内の中学校長や市教委の委員長などを歴任した緒方甫さんが、長年の教育経験を基にまとめた、子育てに必要な4カ条”だそうです・・・・・・・・・・・。

色々な問題が起きるきっかけに「親や社会に対する ‘甘え’ がある…」と、「日本時事評論」保管庫の解説にありました・・・・・。

早速、日本時事評論で調べてみました。

作者の緒方さんは当時校内暴力などで教育現場が荒れていたとき「いろんな生徒の家庭環境や親子関係をかいま見て、子供達の問題行動が、人間愛、親子愛の欠落に起因している部分が多いと痛感させられた」そうです。

そこで獣医師の中川志郎氏の著書にあった「サルの子育て」の生態がヒントになり、「子育て四訓」に纏められたということでした。

ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、子育てスタートのかたに是非知っていただきたいと思いましたのでご紹介しました。

 

◆『神様とのやくそく』◆ 

3000人余のお子さんに聞き取り調査をした池川明先生の監修した映画です。私は渋谷のアップリンク(03-6825-5503)で観てきました。

この映画を通してのメッセージは「赤ちゃんは目的をもって生まれてくる・全部わかっているし初めから能力を持っているので、よく能力を育てるというけれど、そうではなく子供の育つ力を邪魔しないで子育てをしてほしい」ということでした。

これから観る方のためにストーリーは控えますが、この中で①体内記憶、②誕生記憶、③中間記憶という言葉が使われています。

①②は文字通りですが③は亡くなってから再び誕生するまでの間のことを数人の子供たちが話していてびっくりしました。

たぶんに科学では解明できないことなので信じる人と信じない人に二分されるのでは、と思いながら観ました。が、私は思い当たることがいくつかあるので前者のほうです。